袋井市のナチュラル&ミニマルなお花屋さん「FLOWERS ROOM」

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本音も建前も超えて

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  • 花屋の店主は人との関わりについて思いを巡らせています
    日本には本音と建前という言葉がありますね

    本音はその人が本心から言う嘘偽りない言葉

    建前は相手の気持ちを汲み
    不快感を与えないように配慮する事

    現代ではなかなかこの使い分けや意味を
    正確に捉える事が難しくなってきています

    SNS上で顔も知らない相手に本音をばんばんぶつける
    その人のパーソナルな部分が剥き出しになって
    捉える空気もそこにはない

    そのやりとりを見にいく人もいたりして

    人には承認欲求というものが備わっていて
    誰もが自分という存在価値を誰かに何かの形で
    伝えてもらいたいんだと思うんです

    リアルな体験を得るという機会が減っていって
    素晴らしき日々の為の心と体のレッスンもままならない

    「自分がどう思ったか」が全てだと思うんです
    その瞬間をしっかりと握る事
    持ち続ける事
    誰かにぶつけるものじゃなくて
    本音も建前も超えた信頼を得るという事

    過去にも何度か書いた夏の児童クラブで出会った
    男の子

    自分以外の全てを敵のように見て
    思い通りにいかない時は牙を剥き出しにする

    この子は何も悪くない
    それだけを思ったのを今でも覚えています

    すごいね
    嬉しいな
    ありがとう

    そう言う機会はいくらでもありました
    ちゃんと見てあげればいくらでもある

    ほとんどの人は普通以外のものにレッテルを貼る
    それが良くない

    人の事は分からない
    だからちゃんと自分の目で見てあげなきゃ

    徐々にほぐれていったその子の心の中は
    優しさでいっぱいでした

    「あ?何?先生今日コンビニ?
    だめだよちゃんと作んなきゃ!」

    「今日時間なくてさー!
    明日はちゃんとお弁当作ってくるね!
    気にかけてくれてありがとう(^^)」

    照れた顔を今でも覚えています

    ミサンガも

    「あーはい!」

    「わー!長ーい笑!嬉しいーありがとう♡」

    その日からずっと首にぶら下げてました

    その気持ちが嬉しかったんだよって
    大事に持ってるんだよって
    その子に知って欲しかったから

    もうそこには本音も建前も必要のない
    信頼があるじゃない?
    私の首にぶら下がってるんだから

    最後の日は全然そばに来てくれなくて
    遠くの方で石ころ蹴飛ばしながら

    「あーはいはい。さようなら!」

    「ちゃんと挨拶したいから先生の前に来てー笑!」

    そんな感じでした

    人には他者の存在が必要です
    そこにいる
    それだけでいいんだって誰かに何かの形で伝えて
    もらいたい

    本音も建前も超えて信頼が欲しいんだから

    そういう体験を多くの人にしてもらいたいなと
    思います

    そう
    ミサンガは今も手にするととってもとっても
    あたたかいです

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