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フラワーデザインコンテスト2024年5月15日
フローリストという雑誌の創刊40周年記念企画である
フラワーデザインコンテスト最終選考での受賞とはなりませんでしたが
入賞作品として誌面に掲載して頂きました。コンテストは初めての経験
最近時間が空いた時にその日の天候と自分の気分に
合わせて花を選び束ねていくという事をしていて
その日はとてもいいブーケが作れたなぁなんて
思っていたらインスタでコンテストの告知を発見。応募に至ったわけです。
最終選考で私が選んだテーマは「花咲くお祝い」
紙面には抜粋された文章が載っていて
ブログではその全文を↓
「花咲くお祝い」をテーマにしました。
お店を立ち上げて8年、人の為に花を扱う・・
それがフローリストとしてずっと変わらずに
持ち続けている私の信念です。
日々お客様の想いを花に込めるという事を
し続けていますが今回は私の想いを花に込めて。
自分事をお花にのせていく。
これはいち表現者としてのチャレンジでもあります。昨年の夏、スタッフにお店を任せて2ヶ月を過ごした
秋田県。初めて訪れた東北の地、近くて深い壮大な山々は
神々しさを感じるほど。
整然と並ぶ木々は美しく生まれて初めて
自然のダイナミズムというものを感じました。
ここから季節が変わって秋の紅葉、
そして冬は一面が雪景色となるなんて・・至る所にある温泉は大地のパワーを感じる場所。
どれだけ雪が積もっても変わらずにこの地中には
そのパワーがあり続ける。
それを想像したらとても神秘的な気がして
感動しました。そして滞在中に出会った秋田の方々の温かさ。
どう見てもよそ者の私にどこから来たのかと気さくに
話しかけてくれ、とてもいい時間を過ごしました。「またとない時間」は私の記憶にしっかりと残っています。
遠く離れた場所の人ともSNSで繋がる事が出来る時代。
今回は私を秋田県という地に繋いでくれた
ナマハゲダリアをメインに地中で燃える大地のパワーと
一面に広がる雪景色、そして暖かな人達との出会いを
お花で表現。このブーケが載るフローリストを胸に抱えて
また秋田の地を訪れたいと思います。
またとない時間を与えてくれた方達に嬉しい報告が
出来るといいな・・・
その瞬間が私にとっての「花咲くお祝い」です!今回のコンテストではとても学びがありました。
自分にとっての正面があって掲載された写真は別の
角度が撮られているもの。編集者さんがこの向きが1番お花がきれいに見えて
とっても可愛いと言って下さり
審査員の方も以下の選評内容を書いて下さいました。アートというのは外に出してみると色んな視点が
生まれるという事なんだ・・・そして私が花を通して伝えたい事がそこにはあったんだなって!
「見ていて温かい気持ちになりました」
その一文がとても嬉しかったです。
雨が降った月曜日に束ねたブーケ。
緻密に繊細に意図的に作ったこのブーケも
受け取り手によっては違う角度を持つかもしれない。
それってとってもアーティスティックで個性的。そういう仕事をもっともっとしたいです。
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青山ファーマーズマーケットにて2024年4月22日
先週末は青山ファーマーズマーケットに
出店2ヶ月に1度
3回目の出店となり「前回買ったお花持ったわよ」
「また来てくれて嬉しいよ」そんなお声がけも頂き嬉しい限り
今日はあるお客様との立ち話を・・
金融関係のお仕事であまり日本にはいらっしゃらない
ようでサラサラと各国の名前が並びますそんなお客様の言葉で1つ印象的だったのが
「行った駐在先で身の回りのものを
なんでも揃えてもらえるわけだけど
それで満たされるという事はないというか・・
なんか違う、そうじゃないんですよね」これとても重要なのはお客様のリアルな体験から
生まれた感覚だって事だと思うんです豊かさっていうのは人それぞれ違うと
思うのですが便利な時代ですから
すぐに自分の思い通りになるという事で
満たされるのかそうじゃない何かこうもっと
なのか二極化していくのかなと思います
金融関係のお仕事で海外を飛び回るお客様が
ある意味幸せはお金では買えないというお話を
されたのはなんだかとっても印象的で・・・それを土曜のマーケットで立ち話っていうのが
なんだかいいじゃない?コミュニケーションというのは住む場所も
立場も関係なく交わされるべきもの全ての人がより人間らしく生きるには
その人が身を持って体験した事でしか
知る事の出来ない心の機微みたいなものを
大切に持っておく事心と体を使って自分自身を体現していく・・
コミュニケーションは誰かの世界と繋がる
とても素敵なツールです最近はこういうシーンが自分の身にたくさん
起こっていてそれが嬉しいなぁって思います心がいつも開いているように
そこは無限の領域なはずですからもっともっとたくさんの人の世界を見てみたいなぁと
思います -
幸せはどこにある?2024年3月21日
まだ若い2人
おうちに飾る花を楽しそうに選んでるピンクのチューリップに
スノーキャンドルを添えて・・・「彼氏さん何でもいいよじゃなくて
一緒に選んでくれるのいいですね(^^)」花を包みながら話しかける
彼女さんはとっても可愛いらしくて
お花が似合うなぁこういうちょっとした一言がお客様との距離を
ぐっと縮めてくれるんですよね「いつか店やりたいんです・・2人で」
「そうなんですね!何屋さん?」
「カフェとかこういう花屋とかいいなって思います」
「ほんとは仕事辞めたいけど・・・辞めれません
結婚とかもあるし責任あるし、もう若くないんで」「お兄さんは何歳?」
「24です」
なんだかお兄さんが今の若い世代の子達を
映し出しているかのようなそんな気持ちになりました私は仕事を通して色んな方と話をします
お店で起こるさまざまな人のシーンも見ていてその全てを通して自己理解と他者理解をしているように
思います最近では外の世界へ出ていく事も多いから
双方の理解がより深まっている気がしていて
私の体の中に大きなうねりをもたらしているような感覚現実に起こる事はそれほど意味をなさない
それによって自分がどう思ったかが重要なんですよねお兄さんは終始うつむいて話をしていた気がしています
というか発した言葉がお兄さんをうつむかせていたのかなぁそんな風に見えました
これからは女性もキャリアを築く時代
顔を上げて見なきゃいけない事は
お互いにどれだけありがとうを交わし合えているか
どれだけ笑顔でいられているかそんな当たり前の事
もっとみんな身軽でいいのかもしれないですね
肩の力を抜いて全ての人が表現者だし輝ける時代
とことん自分に夢中になって人生をドラマチックに
生きてほしいな幸せはどこにある?
その問いかけが心がけになります何かを望む事も信じる事も等しく全ての人に
与えられているからきっと大丈夫ですね