袋井市のナチュラル&ミニマルなお花屋さん「FLOWERS ROOM」

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誕生日には花だよね

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  • 店の前を何度か通り過ぎる車が目に入り
    少し経ってお父さんと若い青年が来店

    「花束をいいですか?誕生日用に。いくらぐらいが
    いいですかね」

    お父さんと話をしている途中でいつの間にか店の外に出て
    いた彼の事が気になって様子を伺う

    お父さんに
    「あの…良かったら店の中に入って下さい」

    彼を見ながら声をかける

    店では全ての人を公正公平に…
    そんな事を考える機会があったばかりだったから
    迎え入れたいという気持ちがこの時は1番前に出て

    もしかしたら外のほうが落ち着くかもしれない
    それもよぎったけれどなぜだか

    ここは私がちゃんと守っている場所だから大丈夫
    そういう気持ちになってました

    お父さんに呼ばれて店の中に入ってくれた
    どうしたら安心してくれるかな
    そんな事を考えながら花を束ねる

    お父さんが
    「この花はなんていう名前?」
    店頭に並ぶ花を指差しながら息子さんに聞いていく

    「おはな!」

    「おはな!」

    私も一緒に

    「うんうん、それはガーベラ」

    「それはバラ(^^)」

    声をかける

    途中でまた彼の様子を伺う
    あ・・・私が花を束ねてる様子をじっと見てる

    そのうちに他のお客様が入り口に

    彼の息遣いが聞こえてきた
    大丈夫かなと思う前に彼と同じように
    呼吸をしよう

    吸って
    吐いて
    吸って
    吐いて

    落ち着こう
    私が落ち着かなければ

    花が出来上がってお父さんが
    「いつもかすみ草とバラだったからこうやって
    色々入ってるのもいいですね(^^)」

    お金を預かりレジでお釣りを用意して振り向くと
    向こうでお父さんが花を手にした息子さんの写真を
    撮ってる

    いい景色
    グッときちゃう

    「じゃあ一緒に写真撮りますか!」

    撮影に快く応じてくれたお父さん
    息子さんもカメラに目を向けてくれて
    安心した

    嬉しかったなぁ

    テーブルに余った黄色の花を見ながら

    「この花を渡そう。お父さんじゃなく息子さんに
    私の手から直接」

    彼のパーソナルスペースに私は
    立ち入ったと思います

    勇気出しました

    でも受け取ってくれた

    誕生日には花だよね
    お母さんお誕生日おめでとうございます

    翌日はずっと彼の事を考えながらこの言葉を
    繰り返し思ってました

    私が立ち入ったのは良かったのかは
    分からないけれどとても素敵な景色でした

    その自分の気持ちを信じた時に
    私自身が愛で満たされるんだと思います

    それを込めて提供する

    誕生日には花だよね
    お母さんお誕生日おめでとうございます